ガルパンの影響でよく見かける「㌠」って何なのか調べてみた

小ネタ
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Twitterのパチスロクラスタの人をフォローしたりフォローされたりしている関係で、ガルパンにはまってる人をよく見かけます。私も勉強(?)の意味でちょこちょこ見始めました。Amazonプライム会員だとプライムビデオで無料でテレビシリーズが見られるんですよね。

で、そのガルパン勢がこぞってTwitterの名前のところに使ってるのが「カバさんチーム」などの名前に引っ掛けた「㌠(サンチーム)」という文字。組文字なので何かの単位なんでしょうけど、あまり聞いたことない単位だけにちょっと調べてみました。

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サンチームはどうもフランスの通貨単位らしい

どうも「サンチーム」というのは通貨の単位の一つ、それもメジャーな単位ではなく、「補助単位」というものに当たることがわかりました。

補助単位は日本円で言うなら「銭」、ドルで言うなら「セント」といった単位でサンチームはユーロ導入前にフランスで使われていた「フラン」の補助単位だそうです。価値としては1フランの1/100、綴りとしては「centime」となります。

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5サンチーム硬貨(1939年)、写真はパブリックドメイン

フラン自体は1360年に発行された「フランカ・シュヴァル」という金貨に由来し、サンチームはそれから35年後の1795年に「1フラン=10ドゥシーム=100サンチーム」と決められたところからスタートしたようです。

その後1960年に実施されたデノミ(この場合は通貨単位の切り下げ)により、1フラン・2フランの硬貨がそのまま1サンチーム、2サンチーム硬貨に切り替わりました。

硬貨は最初の頃は銅貨でしたが、1800年代中期からは銀貨が、第一次大戦の頃にはニッケルもしくは白銅貨が発行されました。

発祥の地フランスではすでに使えない貨幣

フランはEUの単一通貨単位の「ユーロ」導入にともない、本国フランスでは2002年2月17日に廃止されました。3年後の2005年2月17日にはフランからユーロへの交換対応も終了し、通貨としての歴史はすでに終わっています。

いわゆる「古銭」としての価値はあるかもしれませんが、銀行でサンチームをユーロに変えてほしいと願い出ても交換期限が過ぎているため、対応してもらえないようです。

世界的に見れば現在も使われているサンチームがある

本国フランスでの貨幣としては役割を終えたフラン(サンチーム)ですが、フランス以外でも貨幣の補助単位として使われている地域が存在します。というのもフランという単位自体がスイスやリヒテンシュタイン、アフリカの旧フランス領で使われていたためです。

この内スイス・フランとモロッコ・ディルハムでは現在でも補助単位としてのサンチームが使用されているといいます。(スイスはサンチームと同じ意味でドイツ語の「ラッペン」やイタリア語の「チェンテージモ」という補助単位も使われています)

あの名作アニメにも登場していたサンチーム

ガルパンで一躍有名になった「サンチーム」という単位ですが、名作アニメ「フランダースの犬」の中に頻繁に登場します。舞台がフランスですから登場しても当たり前ですけどね。

ちなみに第16話のタイトルは「10サンチームの写生帳」。主人公のネロが絵を描く画用紙がどうしても欲しくてミッシェルさんのお手伝いをし、1日1サンチーム、合計10日間のお手伝いをします。ラストでは苦労して手に入れた10サンチームを握りしめてアントワープの町に駆け出すネロの姿が描かれています……って知った口調で書いてますけど「あーそういえばあったっけ」とバンダイチャンネル見ながら書いてます。

ちなみにフランダースの犬は1話だけ日本アニメーションが公式公開してます。その他の話はバンダイチャンネルの月額見放題プランで見られますよ。

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