PCDJ初心者がNumark NVを一ヶ月ほど使ってみての感想

音楽
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昨年からかじり始めたPCDJ、以前はPioneerの入門機であるDDJ-SBを使っていましたが、調子に乗ってNumark NVに買い換えました。

購入する前にいろいろと検索して情報を集めてみたものの、引っかかる情報はショップの発売情報と製品ページ、そして「展示会行ってきました」というブログ記事ばかりで難儀しました。この手のコントローラーのレビューみたいなのって、意外と個人ブログだと見つからないんですよね。

新製品というわけではないですが情報源になれば、と思い、まとめてみました。

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まず主のスペック

Numark NVのことを語る前にまず私のPCDJに関するスペック等を。

  • 始めたのは2015年の秋
  • ターンテーブルを使ったDJの経験はなし
  • 基本PCDJ、ソフトはSerato DJを使用
  • 昔シンセを弾いてたので楽器やDTMの知識はあり(ACIDとかCubaseとかソフトシンセとか触れる)
  • スクラッチプレイはしない(できない)
  • かける曲はゲーム、アニメ等、いわゆる「アニクラ」

ぶっちゃけ、「かけて、つなぐだけ」という感じです。たまーに自分のニコ生のコミュニティでパチンコ・パチスロ系の曲をかけて遊んだりしています。

Numak NVってどんな機種

ざっと説明すると、

  • 4deck対応のDJコントローラー
  • Serato DJ対応(Introではなく、Serato DJ)
  • エフェクト3系統のノブが独立
  • パッド8つ
  • レベルメーター付き
  • もちろんGAIN付き
  • 左右のDECKに小型の液晶がついていて、情報が表示できる

といった感じのモデルです。GAINとかついてて当たり前、とか言われそうですけど前に使ってたDDJ-SBにはついてなかったんですよ!

numark_nv_ortho numark_nv_angle

液晶付きのモデルはPioneerのXDJ-RX(高い)とか、最近DENON DJがMCX-8000(高い)を出したりしてますけども、NVはそれよりも下のグレードで液晶付きモデルとしてはかなりやすい部類になるんじゃないかと思います。市場価格は8万~9万円ですが、たまたまオークションサイトで安く出品されているのを見かけて、入札したらそのまま落札出来てしまいました。

前に使ってたDDJ-SBとNumark NVの違い

特徴で書いた部分の違いは、動画を見たりウェブサイトを見ればある程度わかると思いますので、実際に触ってみて感じた「違い」についてまとめたいと思います。

縦フェーダーの「重さ」

PioneerのDDJ-SBは縦フェーダーにある程度「重さ」があります。おそらくプレイ中にうっかり触ってしまってボリュームが変わることを懸念してこうしてあるんじゃないかと思いますが、Numark NVの縦フェーダーはクロスフェーダーと同じくらい軽いです。「スコン」っていう感じでオンオフできます。

「PLAY」「CUE」ボタンの違い

DDJ-SBのPLAYボタンやCUEボタンはHOT CUEなどに使うパッドと同じ素材でできています。比較的軽いタッチで操作ができますが、その分HOT CUEなどに割り当てられるパッド数は少なく、パッと見8つキーが有るように見えてもそのうち4つが操作キーだったりします。

Numark NVの場合、PLAYとCUEは独立した固めのボタンになっています。結構「カチッ」と押し込まないと行けないので、軽く触るだけだと再生が始まらなかったりする事があります。またPioneerの機種が左右どちらのデッキもプレイボタンがジョグの左下にあるのに対し、Numark NVは左右非対称となってます。

IMGP1901

クリック感、というよりは固めのボタン。あと下で書いてますがSHIFTにLED入ってません。

SHIFTキーの位置

どちらのコントローラも「SHIFTキー」がついていて、様々な機能をフォローしています。DDJ-SBの場合は上述の「パッド」にSHIFTが割り当てられているので、ボタンが軽く、かつPLAYやSYNCなどのキーの「横」にあるので操作がしやすくなっています。

対してNumark NVの場合はボタンが小さく、またPLAYボタンの上に付いているので手の角度をつけないと同時押しがしづらくなっています。また、PLAYキーなどと同じくクリック感があるので小指とかで押すと押し込めなかったりすることもあります。また、LEDが仕込まれてないので暗いところだと見失いがちです。(場所覚えればいいんですが)

クロスフェーダーカーブの切り替えスイッチ

Numark NVにはDDJ-SBにはついていないクロスフェーダーカーブの切り替えスイッチがあります。ただツマミではなく、2段階切り替え(Serato のソフトウェア設定でいえば一番OFFと一番ONの2択)になります。DDJ-SBでクロスフェーダーカーブを「真ん中」で使っていた私には最初なれるまで大変でした。

ちなみにプレイ中に触ってしまわないようにパネルとフラットになってます。めり込んでる感じで、爪でいじれる、みたいな感じ。

IMGP1902

クロスフェーダーカーブの切り替えスイッチ(真ん中)。めり込んでる。

電源周り

Numark NVは稼働にACアダプタが必要になります。(DDJ-SBはUSBケーブルからの電源供給で動くので、ACアダプタ不要)

音声入出力

Numark NVはマスターアウトが2種(XLRバランスとRCA、いわゆる赤白のピン)に加え、ブースアウトがついています。また、入力はマイク(フォノプラグのみ)とRCAの2系統。排他で使用する感じです。音が途切れても最悪外部入力の音が流せます。(たぶん)

IMGP1903

外部入力のノブとスイッチ。奥はマスターとブースのノブ。

使ってみてわかったNumark NVの良さと難点

さて、ここからは実際にNumark NVを触ってみて感じたことを書いていきたいと思います。

液晶画面は小さくてもいい感じ、ただし日本語は化ける

液晶画面は楽曲情報、波形情報、選曲リストを切り替えて使うことができます。エフェクトに何が割り当てられているのかも表示されるのも重宝します。

ただ、日本語のID3タグは文字化けします。長音(ー)が全部「□」に置き換わってしまっているようでした。また文字コードが変になっているとやっぱり文字化けしてしまうようです。

IMGP1906

「乙女フェスティバル」を読み込ませた所。「女」が表示されてない。

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「ミーモ・ダンシング」。長音が化けてしまっている

また、曲のタイトルが長い場合はスクロール表示されますが、読み込んだ直後一回だけみたいなので、長いタイトルは後ろが切れちゃいます。ファームウェアの更新で改善されるかな、と思い調べてみたのですがNumakのコミュニティでは「問題なく使えている環境ではファームウェアを更新するな(要約)」と書かれていたので、手を付けていません。

ちなみに液晶は3種類。上の写真のような情報表示画面と、

IMGP1908

波形メインの画面。きちんと波形はスクロールしますし、Cueの位置も表示されます。ただ、グリッドは表示されませんので、グリッドを目安にテンポを合わせる場合はPCの画面を見ないといけません。

そして、

IMGP1909

ライブラリの画面です。コントローラについているセレクトダイヤルを回すと液晶モードを変えなくてもこの画面に勝手に切り替わります。クレートの中はこれでブラウズできますが、「ファイル」などのモードには対応していないようで、その場合はPCの画面を見ながら操作する必要が出てきます。

ミキサー部分のパネルは指紋がつく

ミキサーの部分のパネルはツルツルとしたパネルが使われています。購入時には汚れ帽子のフィルムが貼ってありますが、剥がせば当然指紋が目立つことに……。この辺は好みかも。

IMGP1900

テカテカすぎてカーテン写り込んでる

「触るだけでON」にできるノブがある

EQやフィルター、エフェクトのノブは設定で「触った時だけON」にすることができます。エフェクトはオンオフのボタンが付いているのでそっちを使えばいいのですが、効果をつけるのにワンアクション減らせるのは便利です。

もっとも、そのせいでChroma Capがつけられないという弊害があるのですが……。

フィルターノブの操作に効果がつけられる

ローパス、ハイパスのフィルターノブには操作に合わせてエフェクターの1番の効果、もしくはロールの機能をつけることができます。

例えばエフェクトの1番にリバーブを振っておいて、ハイパスになればなるほどリバーブを効かせていく、みたいなことがノブ一つでできます。フィルター使うつなぎをよく使うのでこれかなり便利です。

グリッド編集の操作もNumak NVでできる

個人的にはこれが一番ありがたい機能でした。Serato DJのグリッド編集(曲のテンポに合わせてグリッドを配置していく機能)を行う時の、移動やBPMの調整したりといった作業をジョグでできます。

今まではマウスでポチポチやってたのがささっと操作できるので、それこそ曲をかけてる最中に微調整、みたいなことも簡単にできちゃいます。

重さも大きさも思ったよりは小さい

液晶付きの4DECKということでかなり重たいんじゃないかと想像していたのですが、公式で3.2kgとDDJ-SBに比べて+1kgくらいとそれほど重さは感じませんでした。(実際はACアダプタ入るんでもう少し重くなりますが)

また大きさに関しても一回り大きいかな、というくらいです。DDJ-SB用に購入したバッグにギリギリ収まったのでバッグの買い替えをしなくて済みました。

機種としては古めなので「安ければ買ってもいいのでは」という感じ

ざっくりと紹介していきましたが、いかんせんNumark NVは2014年の機種です。液晶が付いているタイプのDJコントローラは各社からボチボチ出ていますが、Numark NVとくらべて液晶の解像度が高かったり、USBメモリを使ってPCレスでもプレイができたりします。そういったコントローラーより見劣りする部分があるのは仕方ありません。

2年前の機種だから。

また、ユーザーが多いとはいえ今後PCDJとして「serato DJ」が生き残っていくかどうかは未知数です。PioneerはSeratoから「RekordBox」に移行しはじめちゃいましたし、そもそもserato DJは日本語検索ができないまんまだし……。

Numaek NVの魅力は「機能の割に安いこと」だと思います。新品で8万、というのはそうそう手が出る価格ではないかもしれませんが、中古で4~5万程度であれば「買い」と言っていいのではないでしょうか。

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