10月2日に秋葉原で行われたオーイズミの次機種「パチスロひぐらしのなく頃に煌(きら)」のプレス発表会に行ってきました。
仕事で、ですよ。
発表会の後には試打も行ってきました。あまり長時間打てなかったことと、試打の段階では細かい仕様についてまだ公表されていなかったこともありますので、台の仕組みなどはざっくりと説明するにとどめておきまして、どちらかといえば個人的に気になった部分にスポットを当ててご紹介していきたいと思います。
プレス発表会の模様
会場は秋葉原にある国内初のe-sports専用施設でもあるe-sports SQUAREというところでした。会場の前でぱちんこスロットジャンルコスプレBAR パチノフの裏方さんと、酒パワーですっかりお馴染みのハルシオン-ks-さんと合流し、中へ。
普段ゲーミングPCが立ち並ぶ店内には取材のプレス関係者が大勢押し寄せまして、注目度の高さが伺えました。
時間になり会場にはティザーPVが流れます。その後、株式会社オーイズミ代表取締役副社長の大泉秀治さんの挨拶がはじまりました。
なんでも今回のひぐらし煌は「パチスロうみねこのなく頃に」とほぼ同時期に開発がスタートしたそうです。社内で「うみねことひぐらし煌、どちらがひぐらしの正統後継機種なのか」という論議が巻き起こり、後継者争いによる血で血を洗う争いがあったそうで、論議の結果、「ひぐらしの正統後継機種は『うみねこ』であり、ひぐらし煌はまた違ったゲーム性にする」という結論に達したそうです。
その後すでにYouTubeでも公開されているティザーPVが流されいよいよ台のお披露目です。(クリックでちょっと大きく表示)
お披露目の後は台の詳しい説明、ということでいよいよこの方の登場、すっかり名物広報(仮)のBOM岩崎さんの登場です。
ちなみに「BOM」は「ビタ押しマスター」の頭を取って、「BOM」らしいです。(前に聞いた時は爆弾揃って10枚払い出しのあの台からとったとか言ってたような……)ちなみにこの方、プレス発表会のご案内のメールの文面も「BOM岩崎」で送ってきました。本気ですこの人。
解説では4号機のリプレイハズシが復活したことや、演出面でも「すべてが想像の斜め上」であることを強調していました。
また「ひぐらし煌」に合わせて、ということでキラッキラのゲストが登場!ということで地球儀を使ったコントでお馴染みのゴー☆ジャスさんが登場。本人も完全にアウェーの場でネタを披露してると認めながらネタを披露してくれました。(「今アウェーだぞ」ということをネタに出来る人は強い芸人です)
そうこうしている間にいよいよ試打タイムです。
おまちかねの試打の様子
まず気になる筐体ですが、ひぐらしやうみねこ、喰霊-零-などと同じ分離筐体の「イーグル筐体」です。この筐体、他のメーカーの筐体より若干重たいので家スロに検討している方は参考にしてください。(写真若干白飛びしちゃってます。すいません)
リールの左側には梨花ちゃんのフィギュアと富竹のカメラ+「TOMITAKE FLASH」の文字が。
TOMITAKE FLASHはどうも告知の一部に使われるようでレインボーに光ります。なぜかレンズ部分もレインボーに光るというカメラ業界の人が見たら泡を吹いて倒れそうなギミックを搭載。
リール右側には沙都子が。わかりづらいですがきちんと八重歯もあります。
ステージはいつもの面々が登場する雛見沢ステージとエンジェルモートステージ(エンジェルモートステージは移行しなかったので撮れなかった)
高確率や前兆の期待度が高い夕方の雛見沢分校のステージがあります。
演出のポイントとなるのはこの雛見沢分校ステージ。圭一が色々と考え事をしていてそれが演出としてでてくるのですが、レナが口にくわえたスプーンでヨーグルトをすくったり
梨花ちゃんがエンジェルモートの服装でおしりを使って窓ふきをしていたり
沙都子が「DVD版では湯気が薄くなってるのでは」と言わんばかりのシチュエーションでお風呂で体を洗ってくれたり
三四さんがなぜかバニー姿で笛をくわえていたり
一言で言うならば、エロス。
いやー、オーイズミはバカなんじゃないだろうか(褒め言葉)
通常ステージでもお風呂に入るようナシーンがあったりボーナス確定画面がそれとなく太腿が見える誘ってるようなポーズだったりとひぐらし祭やうみねことはガラリと変わってお色気が増えてます。
また通常の演出は2Dのセルアニメ中心ですが、3D系の演出もあります。3D系演出は成功でチャンスゾーン突入になります。
告白や恋人選びといったストーリー系の演出もあり、こちらは2Dアニメで進行。成功=ボーナスとなります。演出によってその先どうなるかが分かるのはいいですね。
ボーナスは確定画面が表示された後、白の押し順ナビが2回出た後に告知されます。ボーナス図柄を揃えるゲームは実際のゲームではなく擬似遊技(獣王の白7揃い時のようにリールが完全に停止しない)になっています。これは「フラグが立つまで延々回させる」といういらいらを防ぐためなのではないかと思います。
ちなみにボーナス図柄を揃えなかった時にはボーナスは始まりまらず、またナビが出るところからになります。
BIGボーナスが始まると30Gのボーナスゲームに突入。この30Gの間にリプレイ(ボーナス中は「JAC IN」として扱われる)を揃えるとベル回数18回保証のJAC GAMEに突入します。
筐体の左のボタンを押すとJAC IN時の押し順の説明も出る親切設計。ひぐらし同様、中左右の押し順の場合は一定の確率でJAC INが外れますので目押しができない人も安心。
JAC INフラグと言いつつもメイン基板的には単なるリプレイなので結構な頻度でJAC INが成立しますので、目押しがあまりうまくない人は大変かもしれませんね。
ちなみにJACゲーム中ですが、JACゲーム1回めはひぐらしのなく頃に煌のオープニング曲である「Happy! Lucky! Dochy!」、2回めは挿入歌の「100%マジカルスター☆」、3回めはエンディングの「天真爛漫☆ミラクルチェンジ」が流れます。(天真爛漫☆ミラクルチェンジはどのバージョンかわからなかった……)
また、JACゲーム中ナビ無し時は基本リプレイですが、この時に「中・右・左」と停止させることでビタ押しの練習ができます。左第一停止のナビ時に「中・右・左」でもビタ押しの練習は可能ですが、ペナがあるかどうかは不明です。何回か成功するとうみねこのビタ押しの時と同じようにおまけ画像が見られます。
BIG中にレア役を引くと「東京マギカ決戦バトル」に突入するためのバトルポイント獲得のチャンス。(ちなみに下の梨花ちゃんも3Dモデリングのキャラクターです)
レア役後何ゲームかするとカットインが出ることがあります。梨花ちゃん図柄を狙いましょう。
右リールを止めて背景変化すればチャンス。
梨花ちゃん図柄が揃えばバトルポイントをゲット、ボーナス後に「東京マギカ決戦バトル」に突入。勝利期待度は約50%で、勝てばボーナスが出てきます。
ちなみに梨花ちゃん図柄ではなく赤7が揃うことがありますが、この場合は勝利確定の東京マギカ決戦バトルになります。また、放出ボーナスもBIGが確定します。
同一ボーナスで複数回ポイントをゲットした場合は、そのポイント数分バトルが発生します。試打ではポイントゲット2回の後に赤7が揃ったのですが、バトル負け→バトル負け→バトル勝利、という順で出てきたので獲得ポイント順に出てくるのかもしれません。
なので、仮に「梨花ちゃん揃いを1回した後赤7が揃った」という条件で最初のバトルに勝利したら、その後のバトルも勝利する、ということになるのかもしれません。
なお、梨花ちゃん図柄狙い時の遊技についてもボーナス図柄揃い時と同様に擬似遊技になっています。自分や周りを見る限りでは揃わなかった後に逆転で揃う、みたいなことはなかったみたいです。
また、図柄狙い時に逆ハサミすると揃わない場合はそのままずれますが
揃う時は2確目が止まり、背景も変化します。
3回めのJACゲーム終了でボーナスも同時に終了します。他のAT機にあるような「終了準備中」といったこともなく、あっけなく終わります。
ちなみにボーナスゲーム中にJAC INを3回しなかった場合(いわゆるパンク)は、一定の確率で運命奪還モードという名の「泣きの1回」が発生し、ここでリプレイを「外せれば」復活JAC INとなります。ちなみにこのゲームも擬似遊技です。
また、BIG終了後突然「YOU」が流れ始め、4回目のJACゲームが始まることがあります。この場合はベルナビ18回分が追加で獲得出来るだけでなく、BIG1G連というおまけもついてきます。当然映像は詩音と悟史です。
ボーナス終了後、バトルポイントがあれば東京マギカ決戦バトルに突入。
対戦相手によって期待度が変わります。三四さん→鉄平(沙都子をいじめてたおじさま)→小此木(三四さんが指揮してるグループのリーダー)→野村(ダブルスパイの人)→圭一の順で期待度が高くなります。
なお、バトル中はATではなく通常遊技なのでメダルは減ります。ただ演出は10ゲームもないくらいなのでメダルの減りはあまり考えなくても良いレベルだと思います。
勝てばボーナスです。ボーナス中の赤7揃いでない場合は、REGもあるみたいです。
打ってみて触ってみての感想
いい意味で前作ひぐらしと違っていた
「パチスロひぐらしのなく頃に祭とは全然違う」という話が早くから出ていましたが、そのひぐらしのポイントの一つであった「ビタ押し」要素をしっかりと継承しつつも、4号機のボーナス搭載機の雰囲気も併せ持つという、「いい意味でぜんぜん違う台」という印象を受けました。(演出は言わずもがな。そもそも煌自体がそういう作品だし)
またリールの配列の関係からか、ビタ押しが「左リール白7上段ビタ」なのも個人的には好感が持てます。うみねこの中段ビタはなぜか苦手で……。
BIG340枚取れるAT機って大丈夫?と思ったものの……
当初「BIGで300枚以上取れるAT機って、通常時辛いんじゃないか」と思いましたが、そもそもゲーム数上乗せという概念が全くないのと、連チャン契機が東京マギカ決戦バトル勝利くらいしかないので納得といえば納得です。スランプグラフはおそらくギザギザに伸びていくような形になるのではないかと思われます。
ちなみにこちらは全くリプレイハズシをしなかった場合のBIGの獲得枚数。最低ラインでもこれくらいは取れるんですね。
フリーズも搭載していますがあくまで「BIG+バトルポイント大量獲得チャンス」なので、ポイントそのものを獲得できない可能性もありますし、獲得したところでバトルに負け続ける可能性もあります。
モブキャラもしっかり喋るように
演出面ですが、初代ひぐらしと大きく変わったのはモブキャラがしっかり喋るようになった、というところでしょうか。富竹、大石に加え今回は入江、鷹野三四、北条鉄平と知恵留美子いった前作に登場したのに声がなかったキャラクターや、小此木、野村といった前作には登場しなかったキャラクターも出演、しっかり声がついています。
葛西まで声ついてるんですもの。驚きました。(役どころは園崎組の幹部組員)
ちなみに残念ながら赤坂は出てこないようです。もっともアニメ版は小野大輔氏担当で子安武人ヴォイスではないのですが……
前作を彷彿とさせる演出
また、前作のひぐらしを踏襲する演出やセリフも各所に見られます。チャンスゾーンである祭具殿モードでレア役によるボーナス当選の期待が持てる演出はまさにひぐらし祭の「祭具殿」演出。セリフもそのままです。
また試打では入らなかったので写真はないのですが、祭具殿モードには梨花ちゃんバージョンがあり、こちらは期待度の下一桁が「2」になってて、当然「2%」は今回もオヤシロBIG確定。オヤシロBIGはバトルポイント大量獲得のチャンスとなるプレミアムBIGになってます。
どこかで見たことのあるような演出も
かと思えば他の台にインスパイアされたような演出もいくつかありました。「大変身ゾーン」はもう一つのチャンスゾーンでベルを揃えれば揃えるほどレベルが上がっていき、返信するとボーナス、という演出なのですがこれは「快盗天使ツインエンジェル」シリーズのそれを彷彿とさせる物になっています。(しかも梨花ちゃんは中の人まで同じ)
とりあえず営業資料の写真を貼っておきます。
また、祭具殿でレベルが上がっていくと画面の枠の付近にオーラが出てきます。写真ではわかりづらいのですが、「パチスロ化物語」の解呪ノ儀のようにオーラから「煌」といいう漢字がモヤモヤと浮かび上がってたりします。
ついに1000ちゃんがパチスロの液晶画面でデビュー
さらに演出面で一番大きいのはオーイズミの広報キャラクターである1000ちゃんがパチスロの液晶画面でデビューを果たしたことだと思います。
出玉性能よりもパチスロの楽しさや演出の面白さを
今回のプレス発表会ではこの機種の機械割や出玉性能のことはあまり触れられていませんでした。それはオーイズミが「万枚が出る出玉性能を期待してほしい台」ではなく、「ノーマル機のような楽しさを味わって欲しい」「演出の楽しさを味わって欲しい」という思いを込めてのことなんじゃないかと勝手に思ってます。ほんと勝手にです。
今後出玉性能的な面の資料やデータがゾクゾクと出てくると思いますが、等価20スロでも楽しめるスペック(勝てるスペックではないところがポイント)であることを期待してやみません。
おまけ
こういうところじゃないとできないよなーと思ってわざと変則押ししてみたのですが、真似しないほうがいいですよ。
レナにナタでやられてしまいます。