Serato DJが64bit化してSerato DJ Proになったので色々(特にVideo)触ってみた

音楽
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愛用しているPCDJソフト、Serato DJがアップデートして名称が「Serato DJ Pro」になりました。名称は変わりましたが、今までのSerato DJのライセンスがそのままスライドして使えるので別物のソフトというよりは「無償アップグレード」という感じ。

コントローラーなしでも使えるようになったとか、日本語検索ができるようになったとかいい面も色々ありますが中には「ちょっと……」というところも。ざっくり触ってみた感じをまとめてみました。

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大きな変更点

「プラクティスモード」を使うとコントローラー無しで使える

Serato DJ Proでは対応コントローラーを接続していない状態でも2デッキ使えるようになりました。左上の数字の「1」「2」のところがデッキ数なので「2」をクリックするだけ。

クロスフェーダーや縦フェーダーもありますし、BPMの変更やsyncも使えます。HotCueも打てます。マウス操作+キーボードショートカットである程度操作はできますが、流石にDJやるにはちょっときつそうです。

とはいえ今まではセットリストを組むにも曲のつながりがつかめなかったりしましたが、これでおしゃれカフェでもセトリが組めます。

ちなみに音はPCのスピーカーやヘッドホン端子から出ます。自分のノートPCではレイテンシーがある関係で波形よりも音が遅れました。

プログラムが64bit化

今までは32bitプログラムだったので使えるメモリに制限があり、安定性に若干かけていましたがこの辺が改善。

ただ、なぜ64bit化したのについてはmacOSが次期バージョンから64bitアプリしか動かなくなるから、という理由が大きいように思います。

ファイル検索・ヘルプ検索に日本語が使えるようになった

昔のバージョンは問題なかったんですが、最近のSerato DJは検索窓に日本語(というか2バイト文字)が使えませんでした。泣く泣く「エディタに日本語入力してコピペして使ってた」って方も多いのでは。Serato DJ Proではファイル検索窓に日本語入力が通るようになりました。当たり前の機能ですが超便利です。

ちなみにヘルプ関連も充実が図られてまして、オンラインヘルプ検索にも日本語が使えます。ただし、飛び先が英語ヘルプなのでほぼ引っかかりません。あかんやん。

高解像度ディスプレイに対応

Retinaディスプレイなどの高解像度ディスプレイに対応したのでフォントとかがギザギザしなくなります……といいつつもWindowsの場合は標準フォントの関係でどうしても文字はギザギザします。

ちなみに高解像度ディスプレイ対応の設定をすると表示レスポンスが落ちるので個人的にはギザギザで我慢したほうがいいと思います。

パッドの表示モードが変更可能

HotCueの表示を実際のパッドの配置と同等(横4×縦2)にすることができるようになりました。パッドで曲の展開を変える人には見た目と実際に叩くパッドが同じになるのでやりやすくなるかも。

左が通常、右がパフォーマンスパッド

高解像度ディスプレイとパッド表示モードは設定画面から変更できます。

 

とはいえまだまだな部分も

いいことづくめに見えるSerato DJ Proのアップデートですが、まだまだ「これはちょっと……」というところもあります。今後のアップデートで直るのか、「仕様です」で済まされるのか。

音楽ファイルのタグ入力やクレート名入力時、日本語が使えない

検索窓は日本語が使えるようになりましたが、音楽ファイルのタグをいじったり、クレート名を入れる時に日本語入力が使えません。従来通り別のところで入力した文字列をコピペする形になります。

QuickTimeが入ってないとSerato Videoが使えない

これもいままでのSerato DJと同じです。

ただSerato Videoに関しては今まで表示されていた「動画再生にはQuickTimeが必要です」というエラーが出なくなってしまいました。なので動画が表示されない原因の特定が難しくなったといえます。

そもそもWindowsのQuickTimeは脆弱性抱えたままサポートが終了しているので、そういうものがないとまともに動かない、という設計自体どうなのかなと思います。

M4Aが再生できない

QuickTimeが入っているかどうかにかかわらず、m4a形式のオーディオファイルが再生できませんでした。破損ファイル扱いになってたのでたまたま私が持ってるファイルが駄目だった可能性もありますが、Twitterなどでもちょこちょこ見かけるので本当に読めないのかも。

Serato Videoはそんなに変わってない?

「レスポンス改善」とアナウンスはされてますが、相変わらずmp4はHotCueで飛ばしたりスクラッチを激しくするとワンテンポ遅れて再生されます。ただ自分の環境は「WindowsでSerato Videoの設定や使う動画のフォーマットで難儀したのでまとめ」でも書いているとおり、第5世代i7のノートPCでGPUがない環境なのでSerato Videoの要求する環境は満たしてないんですが……

というかそもそもWindows版のSerato Videoは32bitプログラムのままです。(Mac版どうすんだろう)

タスクマネージャで見るとSerato Videoは32bitと表示される

以前のブログ記事でも書きましたが、曲にきちんとあわせて再生させるのであればやはりMotionJPEG形式のmovやaviで動画を用意したほうが良さそうです。

プラクティスモードの搭載で「コントローラーなしでもVJできるようになった」というメリットはありますが、これからVJをやろうというのであればSerato DJ Pro + Serato Videoプラグイン、という組み合わせは正直オススメしません。(Virtual DJの方がいいと思う)

Serato DJ使ってる人はアップグレードしたほうが良さそう ただしiTunesライブラリ使ってる人は要注意

とまぁ色々書きましたがSerato DJよりは機能面でも安定性でも向上してますし、何より無料でアップグレードできますから、ライセンス持ってる人や対応コントローラー持ってる人はアップグレードしちゃっていいと思います。

ただプレイリストにiTunesライブラリの曲を突っ込んでる人は再生できなくなる可能性があるのでちょっと様子見たほうがいいかも。一応「インストール時にフォルダを分ければ旧バージョンとも共存できる」とは言ってるものの、指定したフォルダにインストールできず上書きされちゃうこともありますので……。

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