お固いヒーローの多いマーベルにこんな奴が……「デッドプール」って何者?

小ネタ
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実家に戻った際に弟から「デッドプール」というキャラクターを教えてもらいました。マーベルのキャラクターの一人である彼は、マーベルのその他のキャラクターと文字通り「一線を画する人物」でした。あまりに面白かったのでちょっとご紹介します。

ご存じの方も多いと思いますが「マーベル」はアメリカの「マーベルコミックス」のことで、そこから生まれたキャラクター等をまとめて「マーベル」という括りで呼んだりします。「スパイダーマン」や「アイアンマン」「超人ハルク」など実写化もされたいわゆる「アメコミヒーローもの」を古くから生み出しているブランドです。実は現在、ディズニーの傘下になっています。

マーベルのシリーズの中には、様々な作品のヒーローたちが作品の敷居を超えて共演するものがあります。「アベンジャーズ」「エイジ・オブ・アポカリプス」などがそれで、キャプテン・アメリカやアイアンマン、シルバーサーファーなどといったキャラクターたちが協力して悪と戦います。こちらもアベンジャーズなど一部が実写映画化されていたりします。(古くからのマーベルファンにはあまり評判が良くないようですが……)

deadpoolで、そのクロスオーバーものにゲスト出演しているキャラクターの一人がデッドプールです。

本名をウェイド・ウィルソンという彼は、かつて傭兵でならしたことから白兵戦と銃撃戦を得意としています。主な武器は銃と背中に背負った日本刀。能力としてはウルヴァリンと同様の回復能力(ヒーリングファクター)を持っています。またテレポーテーション装置(ただしよく壊れる)を使っての瞬間移動も行います。

そして注目すべき点は「第四の壁を超える能力」を持っているというものです。

第四の壁というのは演劇用語でフィクションの世界と現実の世界との間にある壁のこと。私達はこの第四の壁を超えて演劇やアニメ作品を楽しんでいますが、フィクション側の人々はこの壁を認識することができないため、フィクションの世界の中を「現実の世界」と認識しています。ところがデッドプールはマーブルの世界を「現実の世界で作られたフィクションの世界である」と認識できるので、第四の壁を超えることができるのです。

なので、彼は作品中でシナリオライターに「こんなシナリオでいいの?」とツッコミを入れたり、読者に対して「また会いたかったらリクエストのはがきを送るんだ」なんてなことを言い放ったりします。

当然他の面々は第四の壁を超えられないので「あいつは一体何を言ってるんだ?」ということになり、「あいつは精神がイカれてるからあんなことを言うんだ」とまで言われてしまいます。なお、マーベルコミックスの中で第四の壁を超える発言をするときは吹き出しが黄色になり、アニメやゲームなどではいわゆる「カメラ目線」(カメラの向こうにいる視聴者に話しかけるため)になります。

で、そのデッドプールが昨年の秋、日本で放送されている「ディスク・ウォーズ:アヴェンジャーズ」にゲスト出演しました。なんとCVは子安武人。第27話に登場したデッドプールは視聴者に向けて話しかけるわ、アイキャッチ(CMに入る前とCMからの入りの時に流れる短いアニメ)は乗っとるわ、挙句の果てに敵に向かって地獄からの死者、デッドプール!」と名乗るわ好き放題。

聞いた話では脚本を担当したキング・リュウ曰く「さすがにこの内容ではディズニーからOK出ないだろうと思ったら『デッドプールだしこの内容でも仕方ないよねー』とOKが出てしまった」とのこと。

基本的にはギャグキャラ、ということになるんでしょうけど、決めるときは決める(ただし長持ちしない)あたり、子安さんにピッタリのイメージなのではないでしょうか。

なおデッドプールは日本のマーベル公式のキャラクター紹介ページどころか、ディスク・ウォーズ:アヴェンジャーズのキャラクター紹介のところにも載っていません。ゲストキャラクターなので載っていないのか、紹介文がやばいことになるので載せていないのかは定かではありません。

「ディスク・ウォーズ:アヴェンジャーズ」に出演した際のダイジェスト版はこちら(ニコニコ動画に飛びます)

ちなみに本家の海外版では当然英語で喋ってるわけですが、テンションは子安さんとあんまり変わりません。2016年だかに映画化も予定されているそうですが、やはり吹き替え版は子安さんなんでしょうか……あまり洋画の吹き替えをやってるイメージありませんが……また、「ULTIMATE MARVEL VS CAPCOM 3」には操作できるキャラクターとして登場します。

英語版やゲーム版に出てくるデッドプールのお話は、また別の機会に。

©MARVEL

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