円谷プロの特撮といえばなんといってもウルトラマンシリーズということになるんでしょうが、その影で沢山の名作とも言える単発ものの特撮が制作されてきました。その中でも1993年から放送された「電光超人グリッドマン」は色んな意味で時代を先駆けて制作された作品でした。
そのグリッドマンが「日本アニメ(ター)見本市」内でアニメーションとして復活しました。監督は2015年に公開される「ニンジャスレイヤー フロムアニメイション」で監督を務める雨宮哲(あめみや あきら)氏。作品は埋め込み貼り付けが出来ないので、公開ページでご覧いただければ。
日本アニメーター見本市への出展ということもあり、ゴッドゼノンやサンダーグリッドマンへの変形(合体)を無理やり詰め込んだ感はありますが
飛び道具が怪獣に当たるシーンや……
アシストウェポンが転送されてくるところのカット割りは当時の映像を彷彿とさせます。(本編中でも画面の右側から転送されてくることが多かった)
転送シーンはまず転送するアシストウェポンをしっかり見せてから……
グリッドマンに送り届けます。
多分なんですけど、当時のこのカット割りはおもちゃ展開を考えてのことだと思うんですよね。
そしてなによりもグッと来てしまったのはラスト、オープニングテーマに乗って現れたグリッドマンが登場するシーン。これだけでも往年のファンは涙モノなのですが、現実世界にやってきたグリッドマン(カラーリングが違うので93年のグリッドマンとは同一個体ではないかも)が登場と同時に土煙を上げる……
これはウルトラマンガイアのオマージュじゃないですか!
『ガイア』を代表する演出に、着地時等に土煙を上げるというものがある。佐川和夫特技監督が以前から考案していたアイデアで、『ウルトラマンダイナ』第38話で試験的に取り入れ、『ガイア』においては第1話から継続的に用いられている[2]。結果としてガイアを印象付ける演出として、後の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』においても使用されており、のちに可動フィギュアUltraActシリーズでもウルトラマンガイアの初回限定特典として、巻き上がる土煙を再現したエフェクトパーツが付属している。
最後のカットを意図的に入れたのだとしたら、「わかってらっしゃる」と賞賛したいですね。
上述の通り作品は「日本アニメ(ーター)見本市」のページで見ることが出来ま……したが、公開期間が終わってしまったようです。残念。
また、1月19日にはニコニコ生放送で解説番組が放送されるそうです。
【ゲスト:雨宮哲・芳垣祐介】日本アニメ(ーター)見本市-同トレス- 「電光超人グリッドマン boys invent great hero」 – 2015/01/19 22:00開始 – ニコニコ生放送
日本アニメ(ーター)見本市はスタジオカラーとドワンゴが組んで実施中の短編映像シリーズのイベントで、グリッドマンの他にも様々な作品が見られます。合わせてどうぞ。
あ、あとグリッドマンのテンションの上がるオープニング「夢のヒーロー」はこちら。アニメの方に登場してきた怪獣も何体か登場します。もうね、グッときますね。