千葉繁氏の声優ではなく俳優としての主演映画「紅い眼鏡」

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声優として知られる千葉繁氏。「ハイスクール!奇面組」の一堂零役でアニメ初主演を努め、「北斗の拳」シリーズのとにかくキレた次回予告などでも知られているかと思います。最近では実写版の「機動警察パトレイバー」にアニメ版と同じ「シバシゲオ」役で出演されていたりしています。

声優さんが実写作品に出演すると何かと話題になるものですが、千葉繁氏はかなり昔に実写の主演映画に主演として出演された経験があったりします。しかも「攻殻機動隊シリーズ」などでおなじみのあの押井守氏の実写映画初監督作品だったりするんです。作品名は「紅い眼鏡/The Red Spectacles」といいます。

公開は1987年ですから今から28年前。アニメ「うる星やつら」で監督をしていた押井守氏と、同作品に印象的なキャラクター「メガネ」役で出演していた千葉繁氏との間で「千葉繁のプロモーションビデオをつくろう」という話が立ち上がります。当初はいわゆる自主制作映画として制作するはずだったのですが、話がどんどん広がり、最終的には映画館に配給できるレベルの作品制作にまで発展したといいます。

監督と主演の二人だけでなく、その他の出演陣やスタッフにもうる星やつらに関連した方々が登場します。例えばヒロイン役の鷲尾真知子さんはサクラ役ですし、その他にも玄田哲章氏、西村智博氏、古川登志夫氏などはうる星やつら繋がり。プロデューサーの斯波重治氏はうる星やつらの音響監督さんですし、脚本の伊藤和典氏はこれまたうる星やつらのシリーズ構成担当。ある意味「うる星やつらのスタッフが作った映画」と言っても過言ではないものになっています。

その一方で月見の銀二役に仮面ライダーの死神博士役などでお馴染みの天本英世氏、蕎麦屋の主人役に特撮の特殊造形で知られる品田冬樹氏なども登場しています。

舞台は20世紀末。過剰な捜査を行っていたために解散された警察の特殊部隊「ケルベロス」のメンバーだった都々目紅一が海外から戻ってくるところから始まります。

いや、重厚です。重厚。

「なんかどこかで聞いたテーマ曲だな?」と思った方は格闘技ファンかもしれません。川井憲次氏が作曲したメインテーマの「The Red Spectacles」は総合格闘家のイゴール・ボブチャンチンの入場テーマに使われたことがあるんですね。

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こちらは2007年に行われたコンサートのバージョン。

作品はDVD化もされていますが、バンダイチャンネルでオンライン配信もされています。普段耳でしか聞くことのできない声優陣の生の演技を見ることができる貴重な作品です。興味がありましたら、ぜひ。

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