メインで使用している自作PCを組み直しました。
組み直した、というと聞こえはいいですが安く上げるためにパーツの多くを使い回しました。家で言ったらリフォーム、新築そっくりさんみたなもんです。
ケチくさいといえばケチくさいですがこれもまた自作の醍醐味……と自分を正当化しつつ感想なんかまとめてみます。
予算控えるために旧パーツ類を流用
今回のリフォームはこんな感じで進めました。(加藤みどりのナレーションで)
旧PC | 新PC | |
---|---|---|
CPU | AMD PhenomII 1090T | AMD Ryzen 5 2600 |
メモリ | DDR3-2133 8GBx2 | DDR4-3200 8GBx2 |
メインストレージ | Crucial MX100(256GB) | WesternDigital WDS250G2B0B |
サブストレージ | WesternDigital WD10EADS Seagate ST2000DM001 |
流用 |
マザーボード | Asrock 970 Extreme 3 | Asrock B450 Pro 4 |
光学ドライブ | Pioneer BD-R208M | 流用 |
ケース | Antec P100 | 流用 |
メインのデスクトップPCはかれこれ20年近く自作してますが、ここ10年くらいはAMDを選択しています。互換性の問題とかIntelのCPUの方がゲームに向いているとかいろいろ言われていますが、AMDはCPUのソケットが頻繁に変わらないのでパーツの一部を変更してのグレードアップがやりやすいというのが自分に合ってるんですね。
ちなみに自作ではないノートPCでは基本Intelを選んでます。CPU周りを載せ替える、というのが基本できないことに加えてSeratoとかrekordboxが「Intel製のCPUじゃないと保証しないよ」って言ってるのが大きいですね。
予算としてはCPUとメモリとマザーボードで6万円ちょっと切るくらいを考えてました。購入直前までRyzen 7の2700が妙に安かったので狙ってたんですが急騰してしまったので断念。中古のRyzen 7 1700も候補に上がるも動作クロックなどを考えてRyzen 5 2600になりました。ちなみにソフマップの週末特価で税込み2万円くらい。買った翌週にAmazonのセールで16,000円くらいで出てたらしいですが……。
悩んだのがメモリ。相性の出やすいRyzenだし、高くても動作確認済みのものを選ぶか、交換保証をつけるか……と思ってたら対応してくれた店員さんが「あ、ボクのPCでこのメモリ動いてますから」とアドバイスしてくれたので5分くらいで決めてしまいました。こちらも特価で税込み19,000円くらい。
結局当初の予算よりも安く行けそうな状態になり、予定外でしたがM.2のSSDも購入。ちょっと前にドスパラブランドのSSDの中身がヤバイとネット界隈を騒がせていましたが、Western Digitalのものであればまぁ大丈夫だろうということで。
ちなみに消費電力と発熱を避ける意味でCPUは「X」が付いていないものを、SSDはSATAのものを選んでいます。CPUのTDPが大きく下がったんで多分消費電力は前より少なくなったのではないかと……。
Before After
さて環境がガラッと変わったのでベンチの結果などを。ゲームのベンチマークはめんどくさいのと、グラフィックボード変わらないということで取りませんでした。
CrystalMark 2004
左がPhenomII、右がRyzen 5 2600です。ALUとFPUの値がどちらも約3倍に。メモリもDDR4化したことで倍になっています。
CINEBENCH
PhenomII 1090Tは物理コア6コアのみ、Ryzen 5 2600は同じく6コアですがスレッドが12になっているので当然Ryzenの方が高速です。世代の差もあって約2.6倍ほど高速に。ちなみにオーバークロックはどちらもしていません。
CPU-Z
Ryzenはシングルスレッドが苦手とよく言われてますが、それでも数値は約2.6倍に。というかリファレンスに設定してあるThreadripper 1950Xより速い……?マルチスレッドになるとPhenomII比で4倍以上速くなりました。
その他体感的なこと
前のPCでPUBGをやると解像度をHD、クオリティを「中」にしても60fpsを数フレーム切ることが多かったのですが、新PCではFHDでも60fps以上でほぼ安定状態です。グラフィックボードがGTX960とちょっと前のものではあるのですが、PhenomIIではCPU側やメモリ側が足を引っ張っていたようです。
Minecraftも起動直後やオブジェクトが多い状態だと若干カクつく印象だったのがそれがなくなり、144fpsに設定した状態でも安定しています。バシバシ草刈ってもあまり酔わなくなりました。
また配信に関してもニコ生の配信時にOBSのCPU負荷が30~40%くらいだったのが一桁%になりました。前の環境でもHD配信はできましたが、CPUに余計な負荷をかけずに済むようになったのはありがたいところですね。あと前の環境ではOBS-NDIが使用不可だったのが、使えるようになりました。
メモリが変わったからなのか、単にシステムを入れ直したからなのか、全体的にアプリの起動が早くなったのも嬉しい点。特にしょっちゅう使うエクスプローラーとかがパッと起動するのはありがたいです。
一応問題も出てる
なぜかコールドブート時、ASRockのロゴが出ている画面で固まります。(BIOSにも行けない)そこでリセットボタン押せば普通に起動するので気にしてないのですが……メモリの速度とかタイミングの問題なのかもしれませんが起動後は至って問題なく動作してますし、MemTest86+も3時間くらい問題なく動作するのでよくわかりません。
LANから起動させるとかリモートで操作する必要が出てきたら対応しないといけないんでしょうけども、ひとまず放置してます。
久々の自作でいろいろ「気付き」が
パーツ交換はちょこちょことやっていたものの、マザーボード交換ほどの大規模な入れ替えは久々だけにいろいろと気づくことも多かったです。
マザボが結構変わった
今回もマザーボードはATX規格のものを選んでます。なので基本的には大きさは変わらない……と思ったのですが横幅が短くなってました。実装されてるパーツ類も少なくなってます。
また、以前のマザーではファン付きヒートシンクが実装されてたりしましたが、それもありませんでした。前はCPUのすぐ脇にちっちゃいヒートシンクがついててこれに結構ホコリが付いてたんですよね。
今回のマザーにはM.2スロットが2つ付いているというのも変わった点。NVMeとSATAとで刺すスロットが別なんですが最初それに気づきませんでした。書いてあるのにね……
Windows入れ替えるのめっちゃ楽
Windowsを新規インストールするときって昔は一日、短くても半日とかかかってたもんです。メディアもCDやDVDでした。
最近は最新のWindows 10のISOイメージをツール経由でダウンロードできるようになっています。ダウンロードしたイメージはメディアに焼くだけではなく、そこからUSBの起動メディアを作成することも可能です。今回は余ってた8GBのUSBメモリにイメージをダウンロードしてインストールを行いましたが、実に早かった。特にインストール後のWindows Updateが一回で済んだのが良かったです。
また、面倒と思っていたプロダクトキーの移行も、マイクロソフトアカウントでログインしている状態でキーを入れたら即適用、電話承認なども不要でした。古いPCの情報を向こうのサーバー側で破棄して情報を上書きしてるのかな、と思ったんですがマイクロソフトアカウントにはしっかり旧PCの情報も残ってて……よくわかりません。古い方のSSD起動したらなんか言われるのかもしれません。
ちなみに自分の持ってるプロダクトキーはDSP版ではなく単体のパッケージです。DSP版の場合は非常に面倒、場合によっては移行不可になるケースもあるみたいなので注意が必要です。
このあとどうするかは現在検討中
ひとまず快適に動かせる状態にはなったので、メイン機については諸々保留。現状もう一台あるファイルサーバー機がかなり古くなってきたので今回リプレイスして浮いているPhenomIIを低電圧で動かしてNASとして活用できないかを考えています。とりあえずPCケースと電源とHDD2台を買う予算ができたら……。
コメント
カッパも自作PCのアップデートとウィンドウズ7→10に移行考えてまして、まさにドンピシャ記事でした。(AMDユーザーです)
phenom2→ryzen5への以降の背中を押していただけました。予算的にm.2 ssdは今回見送ります。
>kappa さん
参考になったようでしたら幸いです。
ちなみに自分は遊んでいる古いマザーとPhenomIIでファイルサーバーを構築しようと検討しています。
問題はOSを買い直すこと……Linuxでの構築に挑戦してみたい部分もありますが、先々ファイルサーバー以外のこともやらせる可能性を考えるとやはりWindows 10で組んだほうがいいのかなと考えています。
組んだらブログ記事をかくと思いますがいつのことになるのか……w